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地震Mw7.9

アンカシュ地震・ワスカラン山崩壊(1970年)

1970 Ancash Earthquake (Huascarán Debris Avalanche)

記事更新日: 2026-04-09

📅 1970年5月31日(日)📍 ペルー・アンカシュ県👥 死者 70,000人

💰 経済的損失: 約5億ドル(当時)

概要

1970年5月31日、ペルー北西部沖を震源とするMw7.9の大地震が発生。地震動だけでなく、ワスカラン山(6,768m)の北壁が崩壊し、毎秒300万立方メートルの氷雪・岩石が時速200〜300kmで流下してランガヒュコとユンガイの2都市を一瞬で埋没させた。死者約70,000人・負傷者150,000人。ユンガイでは22,000人のほぼ全員が即死した。

被害の状況

死者・行方不明

70,000人

死者 70,000人

建物被害

約186,000棟全壊

ランガヒュコとユンガイは完全に岩雪崩で埋没。ペルー全土で約186,000棟が全壊。インフラが壊滅し、救援活動は困難を極めた。

被害数値は掲載資料の集計時点・対象範囲による記録です。推計を含み、後の公表で変わる場合があります。

ライフライン被害

アンデス山中の孤立した村落へのアクセスが困難。多くの被災者が数日間救援なしに孤立した。

原因・背景

ペルー海溝でのナスカプレートと南アメリカプレートの境界地震。アンデス山脈の急峻な地形が岩雪崩・土石流を誘発し、地震による直接被害を大幅に超える副次的被害をもたらした。

当時の社会状況

ペルーのフベンリレスFIFAワールドカップ(1970年・メキシコ)出場決定試合が行われていた日曜日の昼間。多くの住民がラジオを聴いていて地震発生を知ったが、ワスカラン崩壊の速度は避難を許さなかった。

📖この災害が残した教訓

  • 1

    山岳地帯の地震では岩雪崩・土石流等の二次災害が直接被害をはるかに超える場合がある

  • 2

    急峻な山の直下・谷底への居住・観光は特別な注意が必要。地震時の土砂・雪崩リスクを事前把握する

  • 3

    時速200km超の岩雪崩から逃げることは物理的に不可能。ハザードゾーンの特定と土地利用規制が唯一の対策

  • 4

    この地震がペルーの耐震建築コードの制定を促した

  • 5

    高山・火山地帯の登山・観光者は地震時の山体崩壊リスクを認識する必要がある

✅今日からできる備え

  • 山岳地帯・急峻な谷沿いへの旅行・居住時は土砂崩れ・岩雪崩ハザードゾーンを確認する

  • 日本のアルプス・富士山周辺でも地震による山体崩壊のリスクがある。登山時は気象・地震情報を確認する

  • 山間部の道路は地震・大雨で寸断される可能性が高い。脱出ルートを複数把握しておく

  • 高山観光・トレッキング時は地震発生時の避難場所(高台・開けた場所)を事前確認する

  • 日本でも富士山・御嶽山等の活火山・急峻な山では地震起因の崩壊リスクがある

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出典・参考資料

  • ▶USGS - 1970 Ancash Earthquake
  • ▶NOAA National Centers for Environmental Information - Significant Earthquakes Database
  • ▶UNDRO Report - Peru Earthquake 1970