熊本地震(2016年)
2016 Kumamoto Earthquakes
💰 経済的損失: 約4.6兆円
概要
2016年4月14日夜にM6.5の前震が発生し、その28時間後の4月16日未明にM7.3の本震が熊本県を襲った。「前震の後に本震が来る」という経験のない事態で、多くの住民が避難生活中に本震の直撃を受けた。熊本城の石垣崩落など歴史的建造物にも甚大な被害が出た。
被害の状況
死者・行方不明
273人
死者 273人
建物被害
全壊約8,800棟、半壊約34,700棟
阿蘇地域では大規模な土砂崩れが発生し、国道57号が長期閉鎖。熊本城は石垣の崩落と天守閣の瓦の損壊が相次いだ。益城町・南阿蘇村を中心に多くの住宅が倒壊。最大約18万人が避難した。
ライフライン被害
電力(最大47万戸停電)、ガス(最大9万4千戸供給停止)、上水道(最大44万戸断水)が大規模に停止。阿蘇大橋崩落により孤立集落が発生。
原因・背景
布田川断層帯・日奈久断層帯の活動による内陸直下型地震。前震(M6.5)発生から約28時間後に本震(M7.3)が発生するという異例の経過をたどった。余震も1,000回以上発生し、長期にわたって被害が継続した。
当時の社会状況
前震発生後、多くの住民が建物内への在宅を選択するか、車中泊や公園での野外避難を選んだ。本震はその判断を揺るがし、さらなる家屋倒壊を招いた。車中泊での長期避難者にエコノミークラス症候群(肺塞栓症)が多発し、社会的問題となった。
📖この災害が残した教訓
- 1
前震の後に本震が来ることがあり、最初の揺れで安全確認して自宅に戻ることが危険な場合がある
- 2
車中泊避難は長期化するとエコノミークラス症候群のリスクが高まる
- 3
余震が続く中での建物内待機・帰宅判断は専門家(行政)の判断を参考にする
- 4
熊本城のような伝統的石垣構造は現代の耐震基準外であり、特別な保護が必要
- 5
在宅避難か避難所避難かの判断基準を事前に把握しておく
- 6
避難所の混雑を避けた分散避難の受け入れ体制の整備が必要
✅今日からできる備え
前震が起きたらすぐに安全な場所へ避難し、本震の可能性を念頭に置く
車中泊避難の場合は定期的に足を動かしてエコノミークラス症候群を予防する
段ボールベッド等を活用し、地面からの距離を取った避難環境を作る
スマートフォンの緊急速報(エリアメール)を受信できる状態にしておく
避難所以外の安全な親族宅・ホテルへの分散避難も選択肢として持つ
非常持出袋に常備薬・エコノミークラス症候群予防の弾性ストッキングも入れておく
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出典・参考資料
- ▶内閣府 熊本地震の被害状況
- ▶熊本県 熊本地震の記録
- ▶消防庁 熊本地震に係る被害状況等について
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